2009年6月6日土曜日

涙腺

最近めっきり涙腺が弱くなってしまいました。

歳・・・?

といってもひとりで泣く、ドラマを見て。

毎日HDDに録画したドラマを、風呂上りにビールを飲みながら見るのが日課なのですが。

いま大好きなドラマが2つあって。

阿部博さん主演の「白い春」

元ヤクザが、好きな女性のためにやむ終えず人殺しをしてしまって、刑期を終え、シャバに出で来ると、実は自分には娘がいた。立派な父親もいる。自分の名は名乗れない。その娘のためへ再起を図るも、なかなかうまくいかない。けれどDNAの繋がりか、偶然出会った父娘は強く惹かれあい・・的な。

毎週毎週泣いてます。嗚咽もらしてます。

佛立宗に出会わせたい、と思いながら泣いてます。


あと、
稲森いずみさん主演の「アイシテル海容」

小学校高学年の男の子が、低学年の男の子を殺してしまう、少年犯罪のお話。
お母さんが好きで、お母さんを求めるあまりに起こってしまう悲しいお話。
しかも、もとは些細な行き違い。

これも毎週、白い春同様、妙深寺いきなよ、と思いながら泣いています。


それと、「スマイル」というドラマ。

これは、日本に滞在する、外国人や、在日に対する偏見を題材にした物語。
この話は、これでもかこれでもか、と主人公に不利な展開が訪れるから、
話の構成的にはあまり好きではないけれど、やっぱり泣いちゃう。
日本人何様だ、と。わたしたちもよその国に行けば外人じゃねーか、と。

それもこれもひとりで夜な夜な観て泣いているわけですが。


人と一緒に観ているとそんなに泣けないものじゃないですか?
感情移入しそこねるというか。。

人前で涙するのは気恥ずかしい。

「えへ、泣いちゃった」

なんて言える素直な女子が羨ましい。

素直じゃないわけではないと思うんですけど・・・。

人前で泣けるとしたら、よほど気を許している人です。
それか、よほどの優しさに触れ、感動してしまったとき。。

それ以外は、よほど悔しいときです。ぇ?
悔しいときは泣きながら歯をくいしばります。



昔、うちのお母さんの店でアルバイトをしていたすぐるくんという、家族同様のわたしのひとつ年下の男の子と、うちのおじさんが入居していた老人ホームに行ったことがありました。
おじさんが転んで、あまり思わしくないと知らせを受けて。
いつも気丈な叔父はもちろん明るく振舞ってはいたんだけど。

その叔父は、医師免許を持っていて、けれど晩年はとある建設会社の重役を定年し、妻子あり、妻は大きい病院の看護婦長さんで、子供は、娘がふたり、ふたりとも、桜陰高校から御茶ノ水女子大、筑波大学と、卒業させ、確かに立派に父親役をこなしたようだったのですが、
女癖が悪く、愛人宅で、暮してしまい、妻から見放されたような人。
その愛人ともうまくいかず、晩年は身寄りがなく、わたしの母が面倒を見て、見取りました。
叔父は、とても頭の良いひとで、ハンサムで、オシャレで。
自慢の叔父でもあったけれど、すごく気難しくもあり、
中学生の頃、一緒に住んでいたのですが、
たとえばわたしが「きょうは16時に帰ります」と言って学校へ行ったものの、
お友達との放課後が楽しくて、約束の時間を10分過ぎておうちに帰っただけで、
マンションのチェーンをかけて、「約束の時間には5分前には到着するものだ」って言って、中に入れてもくれないような人だったから、思春期は反発したし、なんで父親でもないこの人にそんなこといわれなきゃいけないわけ?ママもお人よしすぎるよなんで一緒に暮さなければならないのって、大嫌いだった時期もあった。
でもわたしは、お姉ちゃんより、この叔父に可愛がられていて、「今日学校に行かなくてもいいよ」って言われて、わけもわからずズル休みをしては、浅草に行ったり、日光に行ったり、鎌倉に行ったり、焼肉を食べにいったり。色んなところに連れて行ってもらったし、ものすごく自由な感覚もあるんだけど、人間としての秩序は守るべくだっていう。妙なバランス感覚も教えてもらった。たくさん色んなこと教えてもらったし、父親がいなかった高木家で、叔父なりに守ってくれていたんだ。。って今は思える。影響を受けているのも否めない。

そう、それに肝心なことがひとつ。
今思えば、感謝しかない、母に、本門佛立宗を勧めてくれたのはこの叔父で、叔父がいなければ、いまわたしはこうやって、有難いご信心にであえていないかもしれないから。

そんな叔父のもとへ、すぐると行ったとき、
気丈な叔父の足がすごくすごくむくんでいて。
まるで丸太のようで。
なのに、上半身が骸骨のようにやせ細っていて。

もう長くはないんだな。。。

って、感じた。

帰り道、すぐるが運転してくれてる車の中で、
初めてすぐるの前で泣いた。

「貴子さん、なんで泣いてるんですか!?僕なにかしましたか!!?」

って、すぐるはとても焦って。

「じーちゃん(おじさんのことをそう呼んでいました)、もうすぐたぶん死んじゃう。。かわいそう。。もっともっと優しくしてあげればよかった・・」

って、わたしは確か泣きながら言ったと思う。

そしたら、すぐるもハンドルを握りながら、もらい泣きしちゃって、

「・・ひっく・・貴子さんも・・本当はやさしいんですね・・」

ここまでは若干ひっかかるがまだいい。

「・・ぐすん・・貴子さんでも・・・泣くんですね・・」



・・・・・・・・・。



・・・どんだけだよ!
どんだけ人を非情だと思ってるんだよ!
そういえばこいつに、「夜道危ないから空手習おうかな」って言ったら「貴子さん、それ以上強くなってどうするんですか」と言われてぶっとばしたことがあったっけ・・。

と思い出したわたしは、
すぐるのこめかみを、渾身一発のげんこつで殴りました。
(だから強いとか言われちゃうんでしょ、笑)

痛みのあまりに運転を誤り事故りそうになって、さらにわたしに怒られました。(理不尽)

とにかく、そんくらい、あんまり泣けないんですね~~。

なんでだろう。

辛いことがあるときは、そのひとが登場しただけで、泣いちゃう、っていう場合もありますが。。

でもそういう場というか、人というか、ありがたいしかありません。
結局は、御信心に携わる部分なんだな、自分のコアな面の全てって。

だからこそ、いろんなことを見誤らないようにしなくては~。

しかし涙腺、弱くなった。
近頃は、朝焼けがきれいだわ、とかで泣いちゃいます。
いくらひとりで泣くっていっても若いときはそんなことで泣いたりしなかったのに。
沈丁花がよい香りだわ、とか、ほのかちゃんに好きって言われた、とか、
じーんときてばかりです。
そのうち徳光さんみたいになっちゃいそうです。


あ、今年の目標はすぐるをお教化することです。


まとまりのない話ですが・・・・

みなさん、白い春、ぜひ観てください!

泣いちゃうけど、おもしろさもある、はまること請け合い!


じゃん。

0 件のコメント: